富山県砺波市、庄川水系和田川に位置する和田川ダム(わだがわダム)。その堅牢な重力式コンクリートダムの姿は、かつて城跡だったとされる静かな高台に佇み、地域の治水と水供給に重要な役割を担っています。

今回は、そんな和田川ダムの基本情報から、建設の背景、見どころ、そして訪問に役立つアクセス情報やダムカード情報まで、和田川ダムのすべてを余すことなくご紹介します。
基本情報
和田川ダムは、治水と利水の両方を目的とする多目的ダムです。
| 正式名称 | 和田川ダム(わだがわだむ) |
| 所在地 | 富山県砺波市 |
| 河川名 | 庄川水系和田川 |
| 型式 | 重力式コンクリートダム |
| 堤高 | 21.0m |
| 堤頂長 | 137.0m |
| 総貯水容量 | 3,070,000㎥ |
| 着工年 | 1964年(昭和39年) |
| 完成年 | 1968年(昭和48年) |
| 主な目的 | F:洪水調整 A:農業用水 W:上水道 I:工業用水 P:発電 |
| 管理者 | 富山県 |
ダムの歴史と背景
和田川ダムの建設は、和田川流域における洪水被害の軽減と、砺波平野への安定した農業用水供給を目的として計画されました。この地域は、水害への備えと、安定した稲作のための水源確保が長年の課題でした。
1964年に着工された和田川ダムは、約4年の歳月をかけて1968年に完成しました。その堅牢な重力式コンクリートダムは、地域の安全と安定した農業用水供給を支える重要なインフラとして機能し続けています。

見どころ・楽しみ方
和田川ダムは、その堅実なダムの姿と、歴史的な背景を持つ静かな景観が大きな魅力です。
堅牢な重力式コンクリートダムの堤体:堤高21m、堤頂長137mの重力式コンクリートダムは、その安定感と存在感が特徴です。大規模なダムとは異なる、親しみやすいサイズのダムです。


歴史を感じる静かな景観(城跡に佇む静かなダム):ダムが位置する場所は、かつて戦国時代の山城「増山城」の跡地であったと伝えられています。「城跡に佇む静かなダム」というトピックス通り、歴史を刻んだ静かな高台からダム湖を眺めることで、喧騒から離れた穏やかで静謐なひとときを過ごすことができます。

周辺の自然散策:ダム周辺は、豊かな自然に囲まれており、のんびりとウォーキングや森林浴を楽しむことができます。
アクセス
和田川ダムは、富山県砺波市に位置しており、車でのアクセスが便利です。
- 北陸自動車道「砺波IC」から車で約20分。
- 駐車場は、ダム管理所前に整備されています。
ダムカード情報
和田川ダムでも、人気の「ダムカード」を配布しています。訪問の記念にぜひ手に入れましょう。
| 配布場所 | 和田川ダム管理事務所 |
| 配布時間 | 9:00~17:00(土日祝を含む) |
| 配布条件 | ダムを訪れた方に配布 |
※最新の配布情報や時間変更の可能性もあるため事前の確認をおすすめします。
まとめ
富山県砺波市に位置する和田川ダムは、その堅実な重力式コンクリートダムの姿に加え、「城跡に佇む静かなダム」という歴史的・景観的な魅力を持つ点が特徴です。地域の安全と暮らしを支える重要な役割を担いながら、訪れる人々に心安らぐ時間と、美しい自然の景色を提供してくれます。
ぜひ一度、この和田川ダムを訪れて、その堅実な存在感と、水の恵みを肌で感じてみてください。
| 訪問日 | 2018年5月11日 2025年9月23日 |


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