【富山・小牧ダム】日本最古級の巨大重力式ダム!庄川の流れが生んだ秘境と歴史のシンボル

ダム巡り

富山県砺波市と南砺市にまたがる庄川(しょうがわ)に位置する小牧ダム(こまきだむ)。日本における重力式コンクリートダムとしては最も古い部類に属し、その堅牢な姿は、両岸にそびえる山々と見事に調和しています。特に、ダム湖である庄川峡は、四季折々の美しい景観と遊覧船で巡る秘境として、多くの観光客を魅了します。

今回は、そんな小牧ダムの基本情報から、建設の背景、見どころ、そして訪問に役立つアクセス情報やダムカード情報まで、小牧ダムのすべてを余すことなくご紹介します。庄川の流れが作り出した歴史あるダムと秘境の魅力を、一緒に深く探りに行きましょう!

基本情報

正式名称小牧ダム
所在地富山県砺波市庄川町
河川名庄川水系庄川
型式重力式コンクリートダム
堤高79.2m
堤頂長300.8m
着工年1925年(大正14年)
完成年1930年(昭和5年)
主な目的P:発電
管理者関西電力

ダムの歴史と背景

小牧ダムの建設は、大正時代から昭和初期にかけて、日本の電力需要が急速に高まる中で、庄川の豊かな水力を活用した水力発電所の建設が計画されたことに始まります。特に、電源開発は日本の産業近代化を支える上で極めて重要な国家プロジェクトでした。

1925年(大正14年)に着工し、当時の最先端技術を駆使してわずか5年後の1930年(昭和5年)に完成しました。その完成当時は、日本最大級の発電能力を持つ水力発電所であり、日本の電力供給に大きく貢献しました。建設には多くの困難が伴いましたが、日本の近代化を象徴する一大事業として歴史に名を刻んでいます。小牧ダムは、現在も関西電力の重要な発電拠点として稼働し続けており、その歴史的価値と共に、日本の土木技術の進歩を物語る貴重な存在です。

見どころ・楽しみ方

小牧ダムは、その歴史ある重力式コンクリートダムの姿と、ダムが作り出した庄川峡の美しい景観が大きな魅力です。

 日本最古級の重力式ダム: 大正時代に計画され、昭和初期に完成したこのダムは、その堅牢なコンクリートの構造から、当時の日本の土木技術の高さを感じさせます。歴史的建造物としても見応えがあります。

 庄川峡の遊覧船: ダム湖である**庄川峡(しょうがわきょう)**は、その美しいV字谷の景観が「日本の秘境100選」にも選ばれるほどの絶景です。特に、遊覧船に乗って湖面からダムを見上げ、四季折々の景色を堪能するのがおすすめです。春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、一年を通じて異なる表情を見せてくれます。

 ダム展望台: ダム全体や庄川峡を一望できる展望台が整備されており、雄大な景色を写真に収めるのに最適です。

 庄川温泉郷: ダム周辺には、庄川温泉郷があり、ダム見学の後に温泉でゆっくりと体を癒すことができます。

 歴史を感じる周辺施設: ダム周辺には、建設当時の面影を残す建造物や、水力発電の歴史に関する情報に触れることができる場所もあります。

アクセス

小牧ダムは、富山県西部、庄川沿いに位置しており、車でのアクセスが便利です。

  • 北陸自動車道「砺波IC」から国道156号などを経由し、約20~30分。
  • 駐車場は、ダム堤体横左岸側、国道156号沿いにあります。

ダムカード情報

小牧ダムでも、人気の「ダムカード」を配布しています。訪問の記念にぜひ手に入れましょう。

配布場所庄川ウッドプラザ
※ダムと配布先が離れています。
配布時間9:00~18:00(休館日を除く)
配布条件ダムを訪れた方に配布
※ダムで撮影した写真の提示が必要

 ※最新の配布情報や時間変更の可能性もあるため事前の確認をおすすめします。

まとめ

富山県の小牧ダムは、日本最古級の重力式コンクリートダムとして、日本の電力供給と近代化を支えた歴史を持つダムです。その堅牢な姿と、ダムが作り出した庄川峡の四季折々の美しい秘境が魅力です。

歴史と自然が融合したこの地で、遊覧船に揺られながら雄大な景色を眺め、ダムの持つ役割やその背景にある物語を感じてみてはいかがでしょうか。ぜひ一度、この小牧ダムを訪れて、その壮大なスケールと、庄川の水の恵みを肌で感じてみてください。

訪問日2025年7月12日

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