【富山・布施川ダム】全国初の消雪用水ダム!黒部市のロックフィルダムが雪国の暮らしを支える

ダム巡り

富山県黒部市、片貝川水系布施川に位置する布施川ダム(ふせがわダム)。その雄大なロックフィルダムの姿は、周囲の豊かな山々と見事に調和し、地域の治水と水供給に重要な役割を担っています。特に、このダムは全国で初めてダムの目的として「消雪用水」が計画されたという、極めて珍しい特徴を持っています。

今回は、そんな布施川ダムの基本情報から、建設の背景、見どころ、そして訪問に役立つアクセス情報やダムカード情報まで、布施川ダムのすべてを余すことなくご紹介します。

基本情報

布施川ダムは、治水と利水を目的とする多目的ダムです。

正式名称布施川ダム(ふせがわだむ)
所在地富山県黒部市
河川名片貝川水系布施川
型式ロックフィルダム
堤高58.5m
堤頂長219.0m
総貯水容量1,350,000㎥
着工年1987年(昭和62年)
完成年1992年(平成4年)
主な目的F:洪水調整
N:流水機能維持
S:消雪用水
管理者富山県

ダムの歴史と背景

布施川ダムの建設は、布施川流域における洪水被害の軽減、そして地域の重要な課題である冬季の雪対策を目的として計画されました。

布施川ダムが最も特筆すべき点は、全国で初めてダムの利用目的として「消流雪用水(消雪用水)」が明記・計画されたダムであることです。この目的は、豪雪地帯である富山県黒部市・魚津市周辺の道路等に設置された消雪設備へ冬期に水を供給し、積雪や凍結を解消するために定められました。この画期的な取り組みは、雪国におけるダムの役割を広げ、地域住民の快適な冬の生活と安全な交通を支える、極めて重要なものとなっています。

1987年に着工された布施川ダムは、幾多の難工事を経て、1992年に完成しました。

見どころ・楽しみ方

布施川ダムは、その雄大なロックフィルダムの姿と、全国でも珍しい役割が大きな魅力です。

雪国を支えるダムの役割:「全国初の消雪用水ダム」としてダムの目的が雪国での生活にどれほど貢献しているかを感じながら見学するのがおすすめです。ダムに貯められた水が、冬の交通の安全を確保するという、その役割の重要性を肌で感じることができます。

雄大なロックフィルダムの堤体:堤高58.5m、堤頂長219mのロックフィルダムは、自然の地形に溶け込むような雄大さが特徴です。

ダム湖周辺:ダム湖「みどり湖」周辺は、布施リバーパークとして整備が計画され、親水広場やあじさい園などがあります。豊かな自然の中でダム湖の静かな景観を楽しむことができます。

アクセス

布施川ダムは、富山県黒部市に位置しており、車でのアクセスが便利です。

  • 北陸自動車道「黒部IC」から車で約25分。
  • 駐車場は、管理所前と展望広場にあります。

ダムカード情報

布施川ダムでも、人気の「ダムカード」を配布しています。訪問の記念にぜひ手に入れましょう。

配布場所布施川ダム管理所
配布時間9:00~17:00(平日のみ)
配布条件ダムを訪れた方に配布

 ※最新の配布情報や時間変更の可能性もあるため事前の確認をおすすめします。

まとめ

富山県黒部市に位置する布施川ダムは、その雄大なロックフィルダムの姿に加え、「全国初の消雪用水ダム」という、極めてユニークで地域に根ざした役割を持つ点が特徴です。地域の安全と雪国の冬の暮らしを支える重要な役割を担いながら、訪れる人々に心安らぐ時間と、美しい自然の景色を提供してくれます。

ぜひ一度、この布施川ダムを訪れて、その堅実な存在感と、水の恵みが地域にもたらす恩恵を肌で感じてみてください。

訪問日2018月5月10日
2025年10月5日

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