栃木県足利市、松田川の清流が流れる渓谷に位置する松田川ダム。堅牢な重力式コンクリートダムの姿は、周囲の豊かな自然と見事に調和し、特に春には桜が湖畔を彩る景勝地として、地域の人々に親しまれています。

今回は、そんな松田川ダムの基本情報から、建設の背景、見どころ、そして訪問に役立つアクセス情報やダムカード情報まで、松田川ダムのすべてを余すことなくご紹介しますいます。里山の美しい自然の中で、ダムの魅力を一緒に深く探りに行きましょう!
基本情報
松田川ダムは、治水と利水を目的とした多目的ダムです。
| 正式名称 | 松田川ダム(まつだがわだむ) |
| 所在地 | 栃木県足利市 |
| 河川名 | 利根川水系松田川 |
| 型式 | 重力式コンクリートダム |
| 堤高 | 56.0m |
| 堤頂長 | 228.0m |
| 着工年 | 1985年(昭和60年) |
| 完成年 | 1996年(平成8年) |
| 総貯水容量 | 1,900,000㎥ |
| 主な目的 | F:洪水調整 N:流水機能維持 W:上水道 |
| 管理者 | 栃木県 |
ダムの歴史と背景
松田川ダムの建設は、松田川流域の洪水対策と、足利市や周辺地域への安定した水供給を目的として計画されました。松田川は、急流であり、かつては度々洪水に見舞われ、下流の農地や市街地に被害をもたらしていました。また、人口増加や産業発展に伴い、農業用水や生活用水の需要も増大していました。
1985年に着工し、約10年の歳月をかけて1996年に完成しました。このダムは、松田川の洪水調節能力を高めることで下流域の安全性を確保するとともに、安定した農業用水や上水道水の供給源としての役割も担っています。松田川ダムは、地域の安全と豊かな暮らしを支える、目立たないながらも極めて重要なインフラとして、現在もその役割を果たし続けています。

見どころ・楽しみ方
松田川ダムは、その堅牢な重力式コンクリートダムの姿と、周囲の四季折々の自然が織りなす景観が大きな魅力です。
ダム堤体と放流設備:ダム堤上は歩いて渡ることができ、その堅実な構造を間近で感じられます。洪水時など、状況によっては放流設備からの水の流れを見ることもできるでしょう。


ダム湖(松田川ダム湖)と桜:ダム湖は「松田川ダム湖」と呼ばれ、特に春には湖畔に植えられた桜が満開になり、美しい景観を作り出します。桜並木を散策したり、湖面に映る桜を楽しんだりするのに最適です。
周辺の自然散策:ダム周辺には豊かな自然が広がり、散策路が整備されています。森林浴を楽しみながら、鳥のさえずりや川のせせらぎに耳を傾けてリフレッシュできます。
ダムの役割を学ぶ:ダム管理所付近には、ダムの役割や機能に関する案内板などがあり、ダムについて学ぶことができます。
松田川の清流:ダム下流の松田川は、透き通った清流が美しく、水辺の散策も楽しめます。
アクセス
松田川ダムは、栃木県足利市の郊外に位置しており、車でのアクセスが便利です。
- 北関東自動車道「足利IC」から県道208号などを経由し、約15~20分。
- 駐車場は、ダム管理所付近に整備されています。
ダムカード情報
松田川ダムでも、人気の「ダムカード」を配布しています。訪問の記念にぜひ手に入れましょう。
| 配布場所 | 松田川ダム管理所 |
| 配布時間 | 10:00~14:00(木金、年末年始を除く) |
| 配布条件 | ダムを訪れた方に配布 |
※最新の配布情報や時間変更の可能性もあるため事前の確認をおすすめします。
まとめ
栃木県の松田川ダムは、その堅実な重力式コンクリートダムの姿と、四季折々の美しい自然、そして特に春の桜が魅力のダムです。里山の静かな環境の中で、治水・利水という重要な役割を担いながら、訪れる人々に安らぎと景観の美しさを提供してくれます。
都会の喧騒を離れ、清らかな水と豊かな緑に囲まれた松田川ダムで、心穏やかなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。ぜひ一度、この松田川ダムを訪れて、その穏やかな存在感と、里山の恵みを肌で感じてみてください。
| 訪問日 | 2025年8月11日 |


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