宮城県柴田郡川崎町、名取川水系碁石川に位置する釜房ダム（かまふさダム）。その雄大な重力式コンクリートダムの姿は、蔵王連峰の豊かな自然と見事に調和し、仙台圏の治水と水供給に重要な役割を担っています。ダムによって形成された「釜房湖」は、周辺に広大な公園が整備され、東北を代表するレジャースポットとしても親しまれています。
今回は、そんな釜房ダムの基本情報から、建設の背景、見どころ、そして訪問に役立つアクセス情報やダムカード情報まで、釜房ダムのすべてを余すことなくご紹介します。
基本情報
釜房ダムは、治水・利水・発電を目的とする多目的ダムです。
| 正式名称 | 釜房ダム（かまふさだむ） |
| 所在地 | 宮城県柴田郡川崎町 |
| 河川名 | 名取川水系暮石川 |
| 型式 | 重力式コンクリートダム |
| 堤高 | 45.5ｍ |
| 堤頂長 | 177.0ｍ |
| 総貯水容量 | 45,300,000㎥ |
| 着工年 | 1966年（昭和41年） |
| 完成年 | 1970年（昭和45年） |
| 主な目的 | F：洪水調整 N：流水機能維持 W：上水道 I：工業用水 P：発電 |
| 管理者 | 国土交通省 |
ダムの歴史と背景
釜房ダムの建設は、名取川流域における洪水被害の軽減、そして仙台市をはじめとする都市圏への安定した水供給を目的として計画されました。高度経済成長期における急速な人口増加と産業発展は、水需要を大幅に増加させ、安定的な水源の確保が喫緊の課題でした。
1966年に着工された釜房ダムは、約4年の歳月をかけて1970年に完成しました。その堅牢な重力式コンクリートダムは、完成以来、地域の安全と安定した水供給を支える重要なインフラとして機能し続けています。
見どころ・楽しみ方
釜房ダムは、その雄大なダムの姿と、周辺に広がるレジャースポットが大きな魅力です。
雄大な重力式コンクリートダムの堤体：堤高45m、堤頂長177mの重力式コンクリートダムは、そのスケールと安定感が特徴です。堤頂は開放されており、歩きながらダム湖と周辺の山々を眺めることができます。
国営みちのく杜の湖畔公園：釜房ダムのすぐ下流には、東北唯一の国営公園である「国営みちのく杜の湖畔公園」が広がります。広大な敷地には、美しい花々が咲く庭園や、子どもたちが遊べる遊具、ドッグランなどがあり、一年中楽しむことができます。
ダム湖「釜房湖」と周辺の自然：釜房湖の周辺は、新緑や紅葉が美しい自然豊かなエリアです。カヌーなどの水上アクティビティや、釣りを楽しむこともできます。また、湖を周遊する道路は、ドライブコースとしても人気です。
アクセス
釜房ダムは、宮城県川崎町に位置しており、車でのアクセスが便利です。
- 東北自動車道「村田IC」または「仙台南IC」から車で約15〜20分。
- 駐車場は、管理所前に整備されています。
ダムカード情報
釜房ダムでも、人気の「ダムカード」を配布しています。訪問の記念にぜひ手に入れましょう。
| 配布場所 | ふれあい学習資料館 ※ダムに隣接しています。 |
| 配布時間 | 8:30～17:00（平日のみ） |
| 配布条件 | ダムを訪れた方に配布 |
| 配布場所 | 釜房ダム管理所 |
| 配布時間 | 8:30～17:00（土日祝のみ） |
| 配布条件 | ダムを訪れた方に配布 |
※最新の配布情報や時間変更の可能性もあるため事前の確認をおすすめします。
まとめ
宮城県川崎町に位置する釜房ダムは、その雄大な重力式コンクリートダムの姿と、周辺に広がる豊かな自然・レジャー施設が魅力のダムです。仙台圏の暮らしを支える重要な役割を担いながら、訪れる人々に心安らぐ時間と、美しい自然の景色を提供してくれます。
ぜひ一度、この釜房ダムを訪れて、そのスケールと、水の恵みを肌で感じてみてください。
| 訪問日 | 2025年8月13日 |
コメント