【茨城・小山ダム】茨城県最大規模の重力式ダム!豊かな自然に囲まれた多目的ダム

ダム巡り

茨城県高萩市、大北川(おおきたがわ)の上流に位置する小山ダム(こやまだむ)。その堅牢な重力式コンクリートダムの姿は、周囲の豊かな自然と見事に調和し、茨城県内で最大規模を誇る多目的ダムとして、地域の治水・利水に重要な役割を担っています。ダムによって形成された「こやま湖」は、花園花貫県立自然公園の中にあり、美しい景観で訪れる人々を魅了します。

今回は、そんな小山ダムの基本情報から、建設の背景、見どころ、そして訪問に役立つアクセス情報やダムカード情報まで、小山ダムのすべてを余すことなくご紹介します。

基本情報

小山ダムは、治水・利水と多岐にわたる目的を持つ多目的ダムです。

正式名称小山ダム(こやまだむ)
所在地茨城県高萩市
河川名大北川水系大北川
型式重力式コンクリートダム
堤高65.0m
堤頂長462.0m
総貯水容量16,600,000㎥
着工年1983年(昭和58年)
完成年2005年(平成17年)
主な目的F:洪水調整
N:流水機能維持
W:上水道
I:工業用水
管理者茨城県

ダムの歴史と背景

小山ダムの建設は、大北川流域における洪水被害の軽減、そして高萩市・北茨城市への安定した上水道・工業用水の供給を目的として計画されました。大北川は、かつては度々洪水に見舞われ、下流の市街地や農地に被害をもたらしていました。また、地域の発展に伴い、水需要の増大も課題となっていました。

1983年に着工された小山ダムは、約20年という長い歳月をかけて2005年に完成しました。このダムは、県下最大規模の堤体を持つ重力式コンクリートダムであり、その堅牢な構造が地域の安全と安定した水供給を支える基盤となっています。完成以来、洪水調節によって下流域の安全性を高めるとともに、地域の産業や生活を支える重要なインフラとして機能し続けています。

見どころ・楽しみ方

小山ダムは、その雄大なダムの姿と、周囲の豊かな自然が大きな魅力です。

 雄大な重力式コンクリートダムの堤体:堤高65m、堤頂長462mという茨城県内最大の規模を誇る堤体は、間近で見るとその迫力に圧倒されます。堤頂は開放されており、歩きながらダム湖と周辺の山々、そしてダム直下を同時に眺めることができます。

ダム湖「こやま湖」の景観:ダムによって形成された「こやま湖」は、花園花貫県立自然公園内に位置し、周囲の山々と調和した美しい水面が広がります。特に秋には紅葉が湖面に映り込み、息をのむような絶景を作り出します。湖の周囲には散策路も整備されており、野鳥観察や森林浴を楽しむことができます。

周辺でのアクティビティ:ダム湖畔には、アウトドアフィールド「Hagi Village(はぎビレッジ)」があり、キャンプやカヌー、SUP、釣りなどのアクティビティが楽しめます。また、ダムの近くには大北渓谷が広がり、自然観察にも最適な場所です。

ダムの役割を学ぶ:小山ダム管理事務所の隣には、ダムの役割や機能について学べる展示資料室があり、ダムへの理解を深めることができます。また、ダムカレーを提供するレストランが近くにあることも魅力の一つです。

アクセス

小山ダムは、茨城県高萩市に位置しており、車でのアクセスが便利です。

  • 常磐自動車道「高萩IC」から車で約25分。
  • 駐車場は、ダム管理所付近やダム湖畔に整備されています。

ダムカード情報

小山ダムでも、人気の「ダムカード」を配布しています。訪問の記念にぜひ手に入れましょう。

配布場所小山ダム管理事務所
配布時間8:30~17:15(平日のみ)
配布条件ダムを訪れた方に配布

 ※最新の配布情報や時間変更の可能性もあるため事前の確認をおすすめします。

まとめ

茨城県高萩市に位置する小山ダムは、その壮大な規模の重力式コンクリートダムと、花園花貫県立自然公園の美しい自然が魅力のダムです。治水・利水という重要な役割を担いながら、地域の安全と暮らし、そして訪れる人々に癒しとレジャーの場を提供してくれます。

ぜひ一度、この小山ダムを訪れて、そのスケールと、豊かな大自然がもたらす恵みを肌で感じてみてください。

訪問日2025年8月12日

コメント

タイトルとURLをコピーしました