【群馬・上野ダム】世界最大級の揚水発電を支える壮大な重力式ダム!奥神流湖が織りなす大自然の絶景

ダム巡り

群馬県多野郡上野村、利根川水系神流川(かんながわ)の最上流部に位置する上野ダム(うえのだむ)。その堅牢な重力式コンクリートダムの姿は、周囲の奥武蔵の山々と見事に調和し、東京電力リニューアブルパワーが管理する世界最大級の揚水発電所「神流川発電所」の下部調整池として、日本の電力供給を支える重要な役割を担っています。

今回は、そんな上野ダムの基本情報から、建設の背景、見どころ、そして訪問に役立つアクセス情報やダムカード情報まで、上野ダムのすべてを余すことなくご紹介します。奥神流の雄大な自然と最先端の発電技術が融合するダムの魅力を、一緒に深く探りに行きましょう!

基本情報

上野ダムは、純揚水式水力発電の下池(調整池)として利用される発電専用ダムです。

正式名称上野ダム(うえのだむ)
所在地群馬県多野郡上野村
河川名利根川水系神流川
型式重力式コンクリートダム
堤高120m
堤頂長350m
着工年1997年(平成9年)
完成年2005年(平成17年)
主な目的P:発電
管理者東京電力リニューアブルパワー

ダムの歴史と背景

上野ダムの建設は、日本の電力需要の増大と電力系統の安定化に対応するため、揚水式水力発電所である「神流川発電所」の一部として計画されました。揚水発電は、電力需要が少ない夜間などに、下池の水を上池(長野県の南相木ダム)へ汲み上げ、電力需要が高い昼間などに、上池から下池へ水を流して発電する仕組みです。これにより、電力の安定供給と効率的な運用が可能になります。

1997年に着工し、約10年の歳月をかけて2005年に完成しました。上野ダムは、上池の南相木ダムとの間で水を往来させ、最大282万キロワット(予定)もの発電を行う、日本最大かつ世界最大級の純揚水発電所の一部を構成しています。ダム本体の建設においては、高度なコンクリート打設技術や環境への配慮がなされました。このダムは、普段は目にすることのない地下に設置された巨大な発電所と共に、日本の電力インフラを支える最先端の重要な役割を担い続けています。

見どころ・楽しみ方

上野ダムは、その堅牢な重力式コンクリートダムの姿と、広大な奥神流湖、そして揚水発電のスケール感が大きな魅力です。

雄大なダム堤体: 高さ120m、堤頂長350mの重力式コンクリートダムの堤体は、そのスケールに圧倒されます。堤頂は歩いて渡ることができ、ダム湖と下流の渓谷美を同時に眺めることができます。

奥神流湖(ダム湖)の景観: ダム湖は「奥神流湖」と命名され、周囲の豊かな山々と調和した美しい水面が広がります。特に新緑の季節や、湖面に色鮮やかな紅葉が映り込む秋の景観は格別で、多くの観光客を惹きつけます。

揚水発電のスケールを想像する: 上野ダムは、長野県にある南相木ダムを上池とし、地下500mにある神流川発電所を介して水を循環させています。目には見えない巨大なエネルギーの流れと、その落差653mという高低差を利用した発電のスケールを想像しながらダムを眺めるのは、非常に興味深い体験です。

 周辺の自然とレジャー: 上野村は豊かな自然に恵まれており、上野スカイブリッジや不二洞などの観光スポットも近くにあります。ダム見学と合わせて、村の魅力を探るのもおすすめです。

 ダムカードの配布: 揚水発電ダムとしては比較的珍しく、ダムサイトに近い場所でダムカードが配布されています。

アクセス

上野ダムは、群馬県の山間部に位置しており、車でのアクセスが便利です。

  • 上信越自動車道「下仁田IC」から国道254号、国道299号などを経由し、約40~50分。
  • 駐車場は、ダム右岸側に整備されています。

ダムカード情報

上野ダムでも、人気の「ダムカード」を配布しています。訪問の記念にぜひ手に入れましょう。

①配布場所上野村産業情報センター
①配布時間8:30~17:00(年末年始を除く)
①配布条件ダムを訪れた方に配布
※ダムに行った写真が必要
②配布場所浜平温泉 しおじの湯
②配布時間10:00~17:00(休館水曜日)
②配布条件ダムを訪れた方に配布
※ダムに行った写真が必要

 ※最新の配布情報や時間変更の可能性もあるため事前の確認をおすすめします。

まとめ

群馬県の上野ダムは、世界最大級の揚水発電を支える重力式コンクリートダムであり、その堅牢な姿と、奥神流湖の四季折々の美しい自然が魅力のダムです。日本の電力インフラを支える重要な役割を担いながら、訪れる人々に雄大な自然の景観と、最先端の技術が融合する光景を提供してくれます。

ぜひ一度、この上野ダムを訪れて、その壮大なスケールと、奥神流の水の恵みを肌で感じてみてください。

訪問日2025年5月4日

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