福島県相馬市、宇多川水系宇多川に位置する松ヶ房ダム(まつがぼうダム)。その雄大なロックフィルダムの姿は、周囲の豊かな山々と見事に調和し、相馬市の治水と水供給に重要な役割を担っています。ダムによって形成された「松ヶ房湖」は、美しい景色が広がり、地域の憩いの場となっています。

今回は、そんな松ヶ房ダムの基本情報から、建設の背景、見どころ、そして訪問に役立つアクセス情報やダムカード情報まで、松ヶ房ダムのすべてを余すことなくご紹介します。
基本情報
松ヶ房ダムは、農業用水を目的とする多目的ダムです。
正式名称 | 松ヶ房ダム(まつがぼうだむ) |
所在地 | (左岸)福島県相馬市 (右岸)宮城県伊具郡丸森町 |
河川名 | 宇多川水系宇多川 |
型式 | 中心コア型ロックフィルダム |
堤高 | 46.0m |
堤頂長 | 242.5m |
総貯水容量 | 9,710,000㎥ |
着工年 | 1984年(昭和59年) |
完成年 | 1993年(平成5年) |
主な目的 | A:農業用水 |
管理者 | 相馬市 |
ダムの歴史と背景
松ヶ房ダムの建設は、宇多川流域、相馬地域への安定した農業用水の供給を目的として計画されました。この地域は、水需要の増大が長年の課題でした。
1984年に着工された松ヶ房ダムは、約9年の歳月をかけて1993年に完成しました。岩石や土を積み上げて造られるロックフィルダムという形式は、その雄大なスケールが特徴です。完成以来、地域の安全と安定した水供給を支える重要なインフラとして機能し続けています。ダムによって形成された「松ヶ房湖」は、周辺の自然と一体となり、地域の憩いの場となっています。
見どころ・楽しみ方
松ヶ房ダムは、その雄大なダムの姿と、周囲の豊かな自然が大きな魅力です。
雄大なロックフィルダムの堤体:堤高46m、堤頂長242mの雄大な堤体は、圧倒的な迫力で訪れる人を迎えます。ロックフィルダムならではの重厚感と、自然への調和を感じられるでしょう。


ダム湖「松ヶ房湖」の景観:ダム湖は、周囲の豊かな山々と調和した美しい水面が広がります。特に新緑の季節や、秋の紅葉が湖畔を彩る時期には、穏やかで心安らぐ景色を楽しむことができます。


周辺の自然散策:ダム周辺には、自然を活かした散策路が整備されており、のんびりとウォーキングや森林浴を楽しむことができます。
アクセス
松ヶ房ダムは、福島県相馬市に位置しており、車でのアクセスが便利です。
- 常磐自動車道「相馬IC」から車で約20分。
- 駐車場は、ダム右岸側の管理者付近に整備されています。
ダムカード情報
松ヶ房ダムでも、人気の「ダムカード」を配布しています。訪問の記念にぜひ手に入れましょう。
配布場所 | 松ヶ房ダム管理所 |
配布時間 | 8:30~17:00(土日祝を含む) |
配布条件 | ダムを訪れた方に配布 |
※最新の配布情報や時間変更の可能性もあるため事前の確認をおすすめします。
まとめ
松ヶ房ダムは、その雄大なロックフィルダムの姿と、周囲の豊かな自然が魅力のダムです。地域の安全と暮らしを支える重要な役割を担いながら、訪れる人々に心安らぐ時間と、美しい自然の景色を提供してくれます。
ぜひ一度、この松ヶ房ダムを訪れて、そのスケールと、水の恵みを肌で感じてみてください。
訪問日 | 2025年8月13日 |
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