【山形・最上小国川流水型ダム】国内でも数少ない流水型ダム!自然と調和する新たな治水の形

ダム巡り

山形県最上郡最上町、最上川水系最上小国川に位置する最上小国川流水型ダム(もがみおぐにがわりゅうすいがたダム)。その堅牢な重力式コンクリートダムの姿は、周囲の豊かな山々と見事に調和し、地域の治水に重要な役割を担っています。特に、国内でも数少ない「流水型ダム」として、自然と共生する新しい治水の形を体現しています。

今回は、そんな最上小国川流水型ダムの基本情報から、建設の背景、見どころ、そして訪問に役立つアクセス情報やダムカード情報まで、そのすべてを余すことなくご紹介します。

基本情報

最上小国川流水型ダムは、洪水調節を目的とする治水専用ダムです。

正式名称最上小国川流水型ダム
(もがみおぐにがわりゅうすいがただむ)
所在地山形県最上郡最上町
河川名最上川水系最上小国川
型式重力式コンクリートダム
堤高41.0m
堤頂長143.0m
総貯水容量2,300,000㎥
着工年2015年(平成27年)
完成年2020年(令和2年)
主な目的F:洪水調整
管理者山形県

ダムの歴史と背景

最上小国川流水型ダムの建設は、最上小国川流域における長年の洪水被害を軽減するために計画されました。この地域は、豪雨による度重なる洪水に悩まされていました。

従来のダムが水を貯めることで洪水調節を行うのに対し、流水型ダムは、普段はダムの中に水を貯めず、川の水をそのまま流します。洪水時のみ、ダムに一時的に水を貯めて下流への流量を抑えることで、洪水調節の役割を果たします。これにより、ダム下流の生態系や景観に配慮しながら治水効果を発揮するという、環境に優しい新たな治水方式を実現しています。

見どころ・楽しみ方

最上小国川流水型ダムは、その革新的なダム形式と、周囲の豊かな自然が大きな魅力です。

流水型ダムの構造:普段は水が流れるように、ダムの堤体にゲートが設けられていないのが最大の特徴です。この開放的な構造は、見た目にも開放感があり、通常のダムとは異なる景観を楽しめます。

完成したばかりの最新ダム:2020年に完成したばかりの新しいダムであり、最新の設備や技術を間近で見ることができます。

 周囲の自然景観:ダムの周辺は、最上町の豊かな自然に囲まれています。新緑の季節や、秋の紅葉が湖畔を彩る時期には、穏やかで心安らぐ景色を楽しむことができます。

アクセス

最上小国川流水型ダムは、山形県最上町に位置しており、車でのアクセスが便利です。

  • 駐車場は、ダム管理所前に整備されています。

ダムカード情報

最上小国川流水型ダムでも、人気の「ダムカード」を配布しています。訪問の記念にぜひ手に入れましょう。

配布場所日帰り温泉「奥のほそ道」赤倉ゆけむり館
※ダムから離れています。
配布時間9:00~20:30(定休日あり要確認)
配布条件ダムを訪れた方に配布

 ※最新の配布情報や時間変更の可能性もあるため事前の確認をおすすめします。

まとめ

山形県最上町に位置する最上小国川流水型ダムは、その革新的な流水型ダムの姿と、周囲の豊かな自然が魅力のダムです。地域の安全と暮らしを支える重要な役割を担いながら、訪れる人々に心安らぐ時間と、美しい自然の景色を提供してくれます。

ぜひ一度、この最上小国川流水型ダムを訪れて、その堅実な存在感と、水の恵みを肌で感じてみてください。

訪問日2025年8月14日

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