富山県魚津市、角川水系角川に位置する角川ダム（つのがわダム）。その雄大なロックフィルダムの姿は、周囲の豊かな山々と見事に調和し、地域の治水と水供給に重要な役割を担っています。特に、このダムは富山県内で初めて建設されたロックフィルダムとして、ダム史においても重要な位置を占めています。
今回は、そんな角川ダムの基本情報から、建設の背景、見どころ、そして訪問に役立つアクセス情報やダムカード情報まで、角川ダムのすべてを余すことなくご紹介します。
基本情報
角川ダムは、治水を目的とするダムです。
| 正式名称 | 角川ダム（かどかわだむ） |
| 所在地 | 富山県魚津市 |
| 河川名 | 角川水系角川 |
| 型式 | ロックフィルダム |
| 堤高 | 58.5ｍ |
| 堤頂長 | 180.0ｍ |
| 総貯水容量 | 1,550,000㎥ |
| 着工年 | 1973年（昭和48年） |
| 完成年 | 1978年（昭和53年） |
| 主な目的 | F：洪水調整 N：流水機能維持 |
| 管理者 | 富山県 |
ダムの歴史と背景
角川ダムの建設は、角川流域における洪水被害の軽減を目的として計画されました。このダムの建設にあたり、地元の豊富な岩石資源と当時の技術動向を背景に、県内で初めてロックフィルダムという形式が採用されました。この成功は、その後の富山県内のダム建設、特に山間部における治山治水事業に大きな影響を与え、富山県のダム史における重要なマイルストーンとなっています。
1973年に着工された角川ダムは、約3年の歳月をかけて1978年に完成しました。このダムは、ロックフィルダムとしての歴史的な意義に加え、地域の安全と安定した水供給を長きにわたり支え続けています。
見どころ・楽しみ方
角川ダムは、その雄大なロックフィルダムの姿と、富山県のダム史における意義が大きな魅力です。
富山県ダム史の先駆者：「富山県初のロックフィルダム」として、このダムを訪れることは、富山県のダム建設の歴史の一端に触れることにつながります。ロックフィルダムならではのどっしりとした雄大な姿を、歴史的な背景とともに見学するのはおすすめです。
雄大なロックフィルダムの堤体：堤高59m、堤頂長180mのロックフィルダムの堤体は、自然の地形に溶け込むような雄大さが特徴です。
ダム湖「角川ダム湖」の景観：ダム湖は、周囲の豊かな山々と調和した美しい水面が広がります。特に新緑や紅葉の季節は、穏やかで心安らぐ景色を楽しむことができます。
アクセス
角川ダムは、富山県魚津市に位置しており、車でのアクセスが便利です。
- 北陸自動車道「魚津IC」から車で約20分。
- 駐車場はありません。周辺の交通の妨げにならないようご注意下さい。
ダムカード情報
角川ダムでも、人気の「ダムカード」を配布しています。訪問の記念にぜひ手に入れましょう。
| 配布場所 | 角川ダム管理所 |
| 配布時間 | 9:00～17:00（平日のみ） |
| 配布条件 | ダムを訪れた方に配布 |
※最新の配布情報や時間変更の可能性もあるため事前の確認をおすすめします。
まとめ
富山県魚津市に位置する角川ダムは、その雄大なロックフィルダムの姿に加え、「富山県初のロックフィルダム」という歴史的な意義を持つ点が特徴です。地域の安全と暮らしを支える重要な役割を担いながら、訪れる人々に心安らぐ時間と、美しい自然の景色を提供してくれます。
ぜひ一度、この角川ダムを訪れて、その堅実な存在感と、水の恵みを肌で感じてみてください。
| 訪問日 | 2018年5月10日 2025年10月5日 |
コメント